中国春節で東京の宿泊費高騰、シーズン重なる受験生悲鳴

ビジネスホテルの外観を撮影した画像

中国の春節と日本の受験シーズンが重なり、東京都内のホテルの宿泊費が高騰している。

受験生を持つ家庭には大きな負担となっていますが、格安プランで受験生を応援する宿泊施設も登場している。

カプセルホテルに受験生「予算が合わない学生が増え…」

大学入学共通テストを皮切りに、本格的に突入した受験シーズン。

人生の大きな節目となる大学受験には万全な状態で迎えたい。

そんな受験生を悩ませる“ある問題”が起きていた。

春節で中国からの観光客が押し寄せ、都内のホテル価格が高騰している。

地方からの受験生にとって厳しい都内の宿泊費高騰。

そんな中、ある施設の利用が増えている。

関東に8店舗のカプセルホテルを展開する「ナインアワーズ」では、新型コロナの収束以降、受験生の宿泊客が増えている。

ナインアワーズ ホテル運営部米本秀高さん「よく作業されているのは、そこら辺の机」

3800円から泊まれるこちらのカプセルホテル。

施設内には静かな作業スペース(有料)や、無料のWiFiも完備されている。

米本さん「本来カプセルホテルには受験生はいなかったはず。春節のシーズンは他のホテルがすごく高くなるので、カプセルホテルじゃないと予算が合わない学生が増えて、結果、去年今年と学生を受け入れている状況になっている」

代々木公園や明治神宮近くのこの施設では、格安で受験生に部屋を提供している。

緑に囲まれ穏やかな時が流れるこの場所は、東京・渋谷にある国立オリンピック記念青少年総合センター。

通称“オリセン”だ。

1964年の東京オリンピックで選手村として建設され、その後、青少年の健全育成を図る施設として使われてきた。

現在は企業の研修合宿や家族連れでの宿泊など一定の条件を満たせば、誰でも利用できる。

東京ドーム2個分の広大な敷地に、1000人以上が宿泊できるオリセン。

一泊いくらなのだろうか?

国立オリンピック記念 青少年総合センター室井修一業務課長「一泊3700円となっています。受験生が全国から東京に入ってくると思いますので、そういう青少年を1人でもサポートしていきたい」

新たに導入した受験生応援プランは、風呂トイレ付きの部屋で、受験生は一泊3700円、保護者は5740円という格安の料金設定となっている。

試験会場のような広さの自習スペースや、1食1000円以下で食堂を利用できるため、受験生が勉強に集中できる環境が整っている。

室井業務課長「(保護者から)私の息子は連泊、少し泊数が多いので非常に助かっていますと。ぜひ学生のみなさんに自習もしっかりできますし、安心して泊まれると思うので、ぜひ活用いただければと思います」

参照元∶Yahoo!ニュース