フーシ派、日本郵船のチャーター船乗組員を解放 ガザ停戦で

イエメンの親イラン武装組織フーシ派は22日、2023年11月に拿捕(だほ)していた日本郵船がチャーターして運航する自動車運搬船「ギャラクシー・リーダー」の乗組員25人を解放した。
フーシ派幹部が毎日新聞の取材に明らかにした。
パレスチナ自治区ガザ地区で停戦が発効したことを受けた措置だとしている。
船舶については引き渡していないという。
フーシ派幹部によると、解放されたのはウクライナやブルガリアなど多国籍の乗組員。
この船には日本人は乗っていなかった。
25人は交渉を仲介したオマーンに引き渡されたという。
ギャラクシー・リーダーは23年11月19日、紅海を運航中にフーシ派の部隊に拿捕されたことが明らかになった。
フーシ派の政治部門幹部は昨年1月、毎日新聞の書面インタビューで、解放について「パレスチナとイスラエルの人質解放交渉にリンクしている」と述べていた。
フーシ派はこの船の拿捕を皮切りに紅海などで商船などを狙った攻撃を開始。
海運大手は紅海などを避け、アフリカ南部・喜望峰に迂回(うかい)ルートを取るようになるなど、世界の物流に影響が出ていた。
ガザ地区では今月19日、イスラム組織ハマスとイスラエルの間で42日間の停戦が発効。
ハマスは人質3人を解放していた。
参照元:Yahoo!ニュース