LINEや電話じゃダメ?Z世代がリアルタイムの“テキスト通話”「ジフシー」を使うワケ

テキスト通話をイメージした写真

LINEやインスタのDMでも、SMSでもない。

10代を中心に利用者が増えている次世代SNS「ジフシー」って、知っているだろうか?

「なんか流行っている、ジフシーというアプリ」(10代大学生)「リアルタイムでチャットを打ちながら会話できて、すごく便利」(10代高校生)

いま多くのZ世代が使っているという「ジフシー」とは、2024年7月から一般公開されたコミュニケーションアプリ。(※利用料無料・Android版非対応)

その特徴は、「テキストチャットでありながら、電話のような会話ができる」こと。

ジフシーアカウントの登録者から会話をしたい相手選び、コールする、

相手には“電話のように”着信音が鳴る、相手が応じると、自分と相手「2つのトーク枠」が表示されテキストチャットを開始面白いのが、“文字変換する様子や1文字ずつ削除される様子”も見えるところ。

リアルタイムならではの会話の間が生まれたり、まるで電話で話しているかのような感覚でやりとりできるという。

もちろん、チャット履歴も残るので後から見返しもOK。

Z世代は、これまでのメッセージアプリにはない“ジフシーならではの”良さがあると話す。

「すぐ返信してほしいとか、相手が見ていることがわかるとストレスが減る」(10代大学生)

「遊ぶときに、遅れる連絡とか。LINEだと気づかない人もいるし」(10代高校生)

なら、電話でいいんじゃない?とも思ってしまうが、「家だと家族に聞かれたくない話もある。恋バナとか」(10代大学生)など、やっぱりジフシーの“テキストでリアルタイムに会話”が便利なんだとか。

10代高校生:「電車に乗って『どうしても話せないよ』という時にリアルタイムで話せるので、電話と使い分けている」

“テキスト通話”が受け入れられる背景には「Z世代ならではの“欲求”がある」と話すのは、若者のSNS事情に詳しい専門家だ。

『芝浦工業大学』UXコース教授 原田曜平さん:「自分のテンション・気持ちで“コミュニケーションツールを使い分けたい”という欲求が若い人たちの間で非常に高まっている。

電話経験が少ないうえに、LINEでのトラブル・弱点を幼い時から使って感じ始めた世代が、ジフシーというSNSに注目し始めているということ」

多様化するコミュニケーションツールの波は、カラオケにも。

♪残酷な天使のテーゼを熱唱し、高校生4人組が盛り上がっていたのは『カラオケまねきねこ』渋谷本店(東京・渋谷区)。

曲が変わると、歌っていない2人がマスカラを振りながらスマホをいじりだした。

すると…ディレクター:「え、画面に文字が流れています」

<今年の抱負を叫んで!><上手すぎて草www><この歌声しか勝たん>と、3人からの応援メッセージが画面上部に!

これは、『カラオケまねきねこ』のオリジナル最新カラオケ機種「E-bo」で2024年からスタートした「コメント応援機能」。

公式アプリを使って楽曲を予約し、「遊ぶ」ボタンを押せば定型文や好きなコメントで応援できるサービスだ。(※一部店舗で対応)

『コシダカ』DX推進室 腰髙理志さん:「若年層はチャットでの会話に非常に慣れているので、“歌っている人を邪魔することなく”コミュニケーションの活性化がされることを考えながら導入した」

あえて声ではなく、テキストでの応援について利用者は…

10代高校生:「思ったことをコメントで言えるので、恥ずかしがり屋さんでも楽しめる」

10代高校生:「『わーっ!』という程じゃないけど盛り上がりたい曲もある。そういう時はコメントだと嬉しい」

目の前にいても“テキスト応援”、電話じゃなくて“テキスト通話”というZ世代の感覚に、「話すという概念が変わってきているのかな」と杉山真也アナ(41)は驚きと困惑の表情。

一方で「面白い、いいですね」と好反応なのは江藤愛アナ(39)。

ジフシーは4人でテキスト通話できる機能も開発中とのことで、安住紳一郎アナも交えてみんなで「やってみよう!」とノリノリ。

「でも文字を打つのが遅そうですね」と笑ってスタジオを締めた。

参照元∶Yahoo!ニュース