民家花壇に動物の頭部発見、片方の前脚も埋められる 岐阜・関市、シカ発見の学校から3キロ

事件現場をイメージした写真

21日午後0時35分ごろ、岐阜県関市小瀬の男性から「自宅の花壇から動物の頭部のような物が出てきた」と関署に通報があった。

現場は今月9日、校門近くの花壇からシカの頭部が埋められているのが見つかった美濃市生櫛の中有知小学校から南に約3キロの住宅地で、署は何者かが埋めた可能性があるとみて事件性を視野に調べている。

署などによると、死骸は頭部に片方の前脚が付いた状態で、目立った腐敗や白骨化はしていなかった。

頭部は長さ20センチ、高さ15センチ、前脚は長さ20センチ、直径3センチ。

動物は犬や猫ではないが、野生動物とみられる。

20日午後2時ごろに男性が妻と花壇の手入れをした時は異常がなかったという。

死骸は住人の男性が自宅の庭の花壇の手入れをしていた際、土が盛り上がり毛のような物が出ていたことから、掘り返したところ出てきた。

男性は発見時を振り返り、「茶色や白っぽい色の毛だった。気持ちはよくなかった」と言葉少なに話した。

関市小瀬の民家の花壇に動物の死骸が埋められていたことを受け、周辺住民からは不安の声が聞かれた。

近所に住む女性は「不審な人物は目撃したことがない」と話し、中有知小学校でシカの頭部が見つかったばかりで「気味が悪い。穏やかな人ばかりが住むこの地域でこんなことが起きるなんて」と言葉を詰まらせた。

別の女性は「夜一人で出歩くのが怖い」、50代の自営業男性は「地域には高齢者や子どももいる。何が目的なのかも分からないし、とにかく不安だ」と話した。

一方、関市教育委員会は動物の頭部の発見を受けて、市内全小中学校に校内の安全確認をするよう指示した。

参照元∶Yahoo!ニュース