鳥インフル「異常事態」 農水省、発生急増で緊急会議

鳥インフルエンザをイメージした写真

農林水産省は20日、高病原性鳥インフルエンザの急拡大を受け、都道府県や業界団体との緊急全国会議を開催した。

江藤拓農水相は「異常な事態になっている。これ以上の広がりはあってはならない」と危機感を示し、全力で対応に当たるよう求めた。

江藤氏は会議冒頭、「通報が遅れた所で、近隣に対する集中的な広がりを招いている場面がある」と指摘。

ウイルスは鳥の体内で増え、対応が遅れれば近隣に飛散するリスクが高まるため、異常を察知した場合は迅速な通報を徹底するよう要請した。

農水省によると、今季は20日正午時点で、14道県で39件の鳥インフルが発生し、約693万羽が殺処分の対象となっている。

年明けから急増し、1月はこれまでに23件発生、殺処分対象は約418万羽に上る。

1月の比較では、過去最悪のシーズンだった2022年度の19件を既に上回り、殺処分も当時の463万羽に迫る勢いだ。 

参照元∶Yahoo!ニュース