メダル劣化、返送相次ぐ 選手から100個以上 パリ五輪
パリ五輪のメダルが、著しい劣化を理由に選手から大会組織委員会に送り返されている。
13日に地元紙フィガロが、その数が100個以上になったと報じるなど、複数メディアがこの問題を取り上げている。
パリ五輪のメダルは、エッフェル塔の鉄片が表面にあしらわれたフランスの独自性が強いもの。
組織委のエスタンゲ会長は「塔の一部をメダル獲得者に贈りたい」と語っていたが、受け取った選手からは品質を疑問視する声が上がっていた。
スケートボード男子ストリートで銅メダルのナイジャ・ヒューストン(米国)らは、劣化したメダルの写真をSNSに投稿した。
劣化の原因は表面の塗料。
欧州内での規制により、以前は使えた塗料が使用できなくなり、代替品で製造した結果、問題が生じた。
試作時間も十分になかったという。
この事態を受け、製造を担ったパリ造幣局の生産部門担当者ら3人が解任された。
大会組織委は「数週間以内に同一のものと交換する」としている。
ただし、造幣局内の混乱などで、選手の手元にメダルが戻るまで、かなりの時間を要する可能性があるという。
参照元∶Yahoo!ニュース