ガザでは大勢が路上で停戦を歓迎 犠牲に憤りや悲しさも入り交じる

紛争に反対している人

1年以上にもわたるイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が停戦を迎え、パレスチナ自治区ガザ地区の人々からは歓喜の声が上がった。

ガザ地区中部に住むジャーナリスト、ラミ・アルシュロフィさんによると、現地では停戦合意が正式に発表される前から、大勢の人が路上で「停戦」を祝ったという。

アルシュロフィさんは毎日新聞のSNS(ネット交流サービス)での取材に対し、「占領軍(イスラエル)は多くの仲間の記者を殺害した」と憤り、「ガザの人々は15カ月にわたって死から逃れてきた。

ガザは必要な援助を受ける権利がある」と訴えた。

北部ガザ市に住むマフムードさん(40)は電話取材に「今の気持ちをうまく表現できない。うれしさや悲しさが入り交じっている」と語った。

ガザ地区はイスラエル軍に壊滅的に破壊され、自身も家族を失ったからだ。 

マフムードさんは、父親の仕事の都合でサウジアラビアで生まれ育ち、17歳の時にガザに戻った。

今回の戦争では、2023年12月に両親、24年3月には妹をイスラエル軍の空爆で亡くした。

マフムードさんは「戦争が終わっても、亡くなった家族は帰ってこない」。

その上で、「家族のために安全で平穏な日々を送りたい。ガザは美しく素晴らしい場所だ。しかし、機会があるなら、ガザを脱出したい」と語った。

参照元∶Yahoo!ニュース