トランプ政権移行チーム、米国務省キャリア官僚3人に辞任要請
トランプ氏が20日に再び米大統領に就任するのを控え、政権移行チームが国務省のキャリア官僚3人に辞任を要請したことが、事情に詳しい複数の政府関係者の話で分かった。
3人はいずれも省内外の調整や人事などを担当している。
トランプ氏は選挙運動の際、自身に忠誠心がないとみなす官僚を解雇し、「ディープステート(闇の政府)を一掃する」と表明していた。
状況をよく知る高官の1人は「さらに悪い事態を招きかねないとやや懸念している」と話した。
政治任用の職員は通常、新大統領が就任すると辞任を申し出るが、キャリア官僚の場合はほとんどが留任する。
辞任を求められた3人はデレク・ホーガン、マーシャ・バーニカット、アライナ・テプリッツの各氏で、いずれも大使経験があり、長年にわたって民主党政権と共和党政権の双方に仕えてきた。
政権移行チームの国務省人事計画に詳しい複数の関係者によると、2017―21年の第1次トランプ政権では、キャリア官僚によってトランプ氏の政策が「台無しにされた」という感情が側近の間で広まった。
このため、国務省に送り込む政治任用の高官を増やそうとしており、既に候補者と面接を行っている。
参照元∶REUTERS(ロイター)