賞味期限と消費期限の違いって?なんで日付が書いてあるものと書いてないものがあるの?

食料品の賞味期限や消費期限をチェックしている人

日本語で発音すると1文字しか違わない、「賞味期限(しょうみきげん)」と「消費期限(しょうひきげん)」。

英語だとそれぞれ「Best before」「Used by」といったように、違いがわかりやすいが、日本語だとどちらも似ていて非常にまぎらわしい。

以前は存在しなかった期限表示。

いったい誰がこんなまぎらわしいのを考えたのか、うらめしいが、今となっては仕方がない。

アンケートをとると「賞味期限と消費期限の違いを知っています」と回答する人が多い。

が、実際には混同している人も多い。

両者はどう違うのだろうか。

「消費期限」は、日持ちしない食品、おにぎりや弁当、サンドイッチ、ケーキなどに表示される。

未開封で書かれた保存法を守って保存した場合、表示されている年月日まで「安全に食べられる期限」を指す。

時刻まで書かれていることも多い。

「賞味期限」は、多くの加工食品に表示され、菓子や冷凍食品、カップ麺、ペットボトル飲料、レトルト食品、パスタなどの乾麺、缶詰など、一般的には1週間から数年保存できるものに表示される。

未開封で、書かれた保存方法を守って保存した場合、表示されている日までは「おいしく食べられる期限」を指す。

日本では、賞味期間が3ヶ月以上あるものは日付を省略できる。

最近では一部の菓子やペットボトル飲料、缶ビール(底に表示)などで、年月表示や「旬」表示(上旬、中旬、下旬など)が見られる。

賞味期限は、設定の際、微生物検査や理化学検査、官能検査などをおこない算出する。

リスクを考えて、1未満の安全係数を掛けることが多い。

たとえば10ヶ月おいしく食べられるカップ麺に0.8の安全係数を掛けると「8ヶ月」になる。

短めに設定していることが多いので、適切に保存してあれば、賞味期限が過ぎても飲食できる場合が多い。

参照元∶Yahoo!ニュース