「私は政治家にはならない」中田敦彦さんが考える芸人の役割と限界

インフルエンサーをイメージした写真

お笑い芸人でユーチューバーの中田敦彦さん(42)は、時事問題を解説するチャンネルの登録者数が540万人を超え、いま最もニュースの拡散力を持つインフルエンサーの一人。

2024年、情報発信の軸足を政治関連に移し、政治家との対談動画は再生回数が300万回近くに上ったものもある。

「自身も政治家になるつもりはありますか?」 毎日新聞がインタビューでそう尋ねると、「ないですね」と即答された。

そして、自分はお笑い芸人としての役割を全うしたいとの答えが返ってきた。

「変換器」と称するその役割とは――。

「お客さんに伝えるのが仕事」

私は、自分の興味関心でコンテンツを作ってきたつもりです。

政治も同じです。

派閥の権力闘争や人間の有り様を見ているのは単純に面白い。

年齢を重ねるにつれ、フィクションの世界よりも、リアルな話に関心が移ってきた。

自分が政治家になるつもりですか?

ないですね。

政治家との対談でも冗談めかして質問されますが、それはありません。

政治家の人になぜ政治家をやっているんですかと聞くと、「こうあるべきだ」とか「国に尽くしたい」と言う。

表向き言っていることかもしれませんが、本当にそう思っていると感じました。

私はお笑い芸人だから、お客さんに伝えることを仕事にしてきました。

高尚なネタでもウケなければ評価されず、言葉が難しいと楽屋でも「インテリぶってんのか」「横文字、熟語を使うな」と言われてきました。

私は芸人ですから、どこまでいっても、聞いてもらえることに喜びを感じます。

これは役割分担だと思います。

記事になっていることを分かりやすく伝える「変換器」。

私はそういう役割を続けたいですね。

参照元∶Yahoo!ニュース