NYで「渋滞税」の徴収始まる 米国初、負担増には根強い反対

米ニューヨークで5日、マンハッタン中心部に乗り入れる車への「渋滞税」の徴収が始まった。

慢性的な渋滞の解消と、交通インフラ改修の財源確保が目的。

米国初の取り組みだが、市民の負担が増えるとの懸念から反対も根強い。

トランプ次期大統領はニューヨークの競争力をそぐとして導入に反発しており、20日の大統領就任後に撤廃を試みる可能性がある。

対象地域はタイムズスクエアやウォール街を含むマンハッタン中部から南部。

日中、乗用車の乗り入れに9ドル(約1400円)、バスやトラックは14.40ドルを徴収する。

午後9時から翌朝までは75%引きとなる。

徴収は1日1回に限る。

ニューヨーク州のホークル知事は昨年6月に予定されていた渋滞税導入をいったん見送った。

11月の大統領選後に徴収額を15ドルから9ドルに下げ、実施を決定した。

トランプ氏の就任前に導入する狙いがあったとみられる。

州は対象地域内の交通量を1割程度減らせると試算。

環境保護団体は、温室効果ガスの削減につながると歓迎する。

参照元∶Yahoo!ニュース