派遣社員から角界転身「同じ事の繰り返し。すり減っていく」 21歳の内海が新弟子検査で決意 甲山親方の次男で十両若碇の弟・碇潟も

相撲の土俵を撮影した写真

派遣社員から決意の転身だ。

初場所の新弟子検査が6日、両国国技館内で行われ、内海佳旭(うちうみ・よしあき=武蔵川)が角界への決意を口にした。

21歳の内海は勤め先の上司が、武蔵川親方(元横綱武蔵丸)の知人と知り合いだった縁で入門話が浮上し、昨年10月の仮入門を経て決意。

「派遣先を転々としていて、同じ事の繰り返し。すり減っていくような感じだった」という環境から一念発起。

「相撲は男と男のぶつかり合い。やれるだけ頑張りたい」と決意を口にした。

愛知県豊田市で生まれ育ち、高卒資格が取れるビジネス系の専門学校を卒業。

自動車関係の工場で車の内装、ブレーキ、シートの業務に携わり、ガソリンスタンド勤務中に転機が訪れた。

入門前は相撲への関心は低かったといい、武蔵川親方を知らず「体の大きな人がいる」と驚いたという 身長180センチ、体重121キロ。

中学時代は陸上部で砲丸投げに取り組み、空手の稽古も並行していたという。

家族に両親と3人の弟がいる長男。

「育ててもらった恩返しができれば」と誓った。

また、甲山親方(元幕内大碇)の次男で、埼玉栄高3年の斎藤忠剛(17)も新弟子検査に臨み、しこ名が「碇潟(いりがた)」に決まったことを明かした。

10月の国民スポーツ大会で少年4位に入り、三段目最下位格付け出し資格の承認を受けた。

大学進学も視野にあったが、強気な性格を考慮しプロ入りを決断。

身長173センチ、体重125キロ。

兄は十両若碇で「兄は意識しています。同級生が大学を卒業するまでには関取になりたい。父の番付を超えたい」と意気込んだ。

「気合の入った相撲を出したい」と語った。

参照元∶Yahoo!ニュース