米国株式市場 薄商いの中を大幅続落、前場安値からは戻す

アメリカの国旗を撮影した画像

米国株式市場は薄商いの中を大幅続落して取引を終えた。

主要3指数は序盤の安値からは回復したものの、それでも0.5%以上下落した。

年末の税金対策やバリュエーション、国債利回りの上昇、2025年に関する不確実性など、全てがリスク回避ムードを強めた。

この日は幅広い売りにより、S&P500の主要11セクター全てがマイナス圏に落ち込んだ。

S&P一般消費財は1.6%下落した。

ウェルススパイア・アドバイザーズのシニアバイスプレジデント、オリバー・パーシェ氏は「いくらかのポジションを手じまいして、その利益を守るべきだろう」と指摘。取引量が少ないために市場の変動が大きくなったとした。

最近の下落にもかかわらず、2024年通年では米国株は大きく上昇した。

ナスダック総合は30%、S&P500は24%、ダウ工業株30種は13%以上上昇する基調にある。

韓国当局は30日、前日に起きたチェジュ航空機事故を受け、国内の航空運航システム全体の緊急安全点検を行うよう命じた。

これを受けてボーイングが1.6%下落した。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインの下落により、マイクロストラテジー、コインベース、MARAホールディングスなどの仮想通貨関連株は3.8─8.2%下落した。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.81対1の比率で上回った。

ナスダックでは値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.72対1の比率で上回った。

米取引所の合算出来高は144億8000万株。

直近20営業日の平均は147億5000万株。

参照元:REUTERS(ロイター)