秋篠宮家の次女・佳子さま30歳に 地震や豪雨で被災した人に心寄せ 社会に力を注ぐ人々に敬意と感謝の気持ち
秋篠宮家の次女・佳子さまはきょう(29日)、30歳の誕生日を迎えられた。
誕生日にあたり、宮内庁は佳子さまがお住まいのある赤坂御用地を散策される映像を公開した。
佳子さまは、紅葉した木々を眺めて落ち葉を拾ったり、茶畑の中をゆっくり歩いたりしながら、御用地の自然を楽しまれていた。
今年は能登半島で地震や豪雨の災害が起きたことから、佳子さまは被災者が安心して暮らせるようになることを心から願われているという。
この1年、日々の生活や公務を通して、災害対応など社会のために力を注いでいる人に敬意と感謝の気持ちを持たれる機会が多かったという。
被災した伝統工芸作家と懇談日本工芸会の総裁を務めている佳子さまは、能登半島地震発生後の2月、福岡県で「日本伝統工芸展福岡展」を鑑賞された。
石川県で被災しながらも展覧会に出品した作家の作品を熱心に鑑賞し、「大変な状況だと思いますが、お身体に気をつけられて、また素晴らしい作品をつくり出されることを願っております」と気遣われたという。
10月には地震や豪雨災害が起きた石川県を訪問。
2月に福岡県の工芸展で、佳子さまが鑑賞した作品の制作者と懇談された。
「大変な災害でしたね。どのように過ごされてるかと思って心配していました」
佳子さまは、折に触れて、災害にあった人々を繰り返し思い出し、案じられているという。
現在、全日本ろうあ連盟で非常勤嘱託職員として週に2日ほど通勤し、必要に応じてリモートワークも行われている佳子さま。
手話によるコミュニケーションの技術を磨かれている。
佳子さまと交流した人「到着するなりギリシャで使われている手話を使い始めたので驚きました」
5月のギリシャ公式訪問では、聴覚障害者が利用する施設を訪問された。
訪問前に覚えたギリシャの手話を使う佳子さまを見て、現地の人々は驚きとともに親しみを感じた様子だった。
さらに9月には佳子さまは鳥取県で「全国高校生手話パフォーマンス甲子園」に出席し、手話で次のようにあいさつされた。
「手話を含む様々な言語、きこえないこと、きこえにくいこと、自分とは異なる背景や状況に対する理解が深まることを願っています」
高校生による手話のコントやダンスなどを鑑賞し、出場した生徒と手話で交流された。
訪問先で会う人々の話に丁寧に耳を傾け、活動に対する思いなどをしっかり受けとめられる佳子さま。
そんな佳子さまは、誰もが安心して暮らすことができ、より幅広い選択肢を持てる社会の実現、そして、その社会があたりまえになることを願われ続けている。
きょうは午前中、皇居の御所を訪問して、天皇皇后両陛下に誕生日のあいさつをし、仙洞御所では上皇ご夫妻にもあいさつされる予定だ。
参照元∶Yahoo!ニュース