自衛隊の特定秘密不正、新たに100件確認 出向時に手続き漏れ
自衛隊が「特定秘密」を違法に取り扱っていた問題で、隊員が防衛省と防衛装備庁の間を人事異動で行き来する際に必要な手続きを怠るなど、新たに約100件の不正行為が確認されたことが政府関係者への取材でわかった。
近く調査結果を公表する方針で、関係者を順次処分する。
政府関係者によると、本省に勤務する陸自や海自隊員が、装備品の研究開発を行う防衛装備庁に出向して特定秘密を扱う場合は、すでに適性評価を受けて資格を得ている場合でも、改めて取り直す必要がある。
本省に戻るときも同様だが、手続きをしていない事例が多数確認された。
担当者らが特定秘密保護法の解釈を誤っていたことが原因という。
同様のケースは空自で確認されており、同省は7月に公表した。
だが、こうした対応が不正にあたるとの認識は省内で共有されておらず、改めて調査したところ該当する事例が発覚した。
一連の調査では、特定秘密を含むデータを規則に反してUSBメモリーに保存したり、誤って破棄したりした行為も見つかった。
防衛省は7月、海自の艦艇部隊で特定秘密を違法に取り扱うなどの事例が58件あったとして、事務次官や統合幕僚長を含む約120人を処分した。
参照元∶Yahoo!ニュース