米国株式市場 続伸、大型ハイテク株が高い

アメリカ国旗を撮影した写真

米国株式市場は続伸して取引を終えた。

クリスマスホリデーを控えて薄商いとなる中、超大型ハイテク7銘柄(マグニフィセント・セブン)の多くが買われ、主要指数を押し上げた。

メタ・プラットフォームズ、エヌビディア、テスは2.3─3.7%高。

アップル、アマゾン・ドット・コム、グーグル親会社のアルファベットもプラス圏で引けた。

ハイテク株が中心のナスダック総合の上げが目立った。

S&P総合500種の主要11セクターでは8セクターが上昇。

通信サービスが1.4%高と上げを主導した。

米株市場は11月の大統領選以降、堅調に推移してきたが、今月は特に米連邦準備理事会(FRB)が来年の利下げ回数見通しを大幅に引き下げ、インフレ見通しを引き上げたことを受けて後退した。

ノースライト・アセット・マネジメントのクリス・ザッカレリ最高投資責任者(CIO)は、投資家の金利見通し修正によりここ数日、市場では若干の軌道修正が見られたものの、ハイテク関連株が選好されるなど、トレンドの多くは変わっていないと指摘した。

半導体大手クアルコムは3.5%上昇。

ソフトバンクグループ傘下の英半導体設計大手アームがライセンスを巡りクアルコムを相手取って起こした裁判で、デラウェア州の連邦裁判所の陪審は20日、クアルコムのCPU(中央演算処理装置)がアームとの契約によってライセンスを適切に供与されていると判断した。

アームは4%下落した。

小売大手ウォルマートは2%下落。

100万人以上の配達ドライバーに1000万ドル以上の不当な料金負担を強いる口座を使用させているとして、米消費者金融監督当局が同社と決済会社ブランチ・メッセンジャーを提訴した。

製薬大手イーライリリーは3.7%高。

米国食品医薬品局(FDA)が同社の肥満症治療薬「ゼップバウンド(一般名チルゼパチド)」を閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の治療薬として承認した。

百貨店ノードストロームは1.5%安。

創業者一族とメキシコの百貨店大手エル・プエルト・デ・リバプールが同社を非公開化することで合意した。

米取引所の合算出来高は127億6000万株。

直近20営業日の平均は148億9000万株。

参照元∶REUTERS(ロイター)