上皇さま91歳、上皇后さまの様子を気遣いながら静かで穏やかな日々 ハゼの研究も週3回

皇居を撮影した写真

上皇さまは23日、91歳の誕生日を迎えられた。

10月に大腿(だいたい)骨上部を骨折された上皇后さまの様子を気遣いながら、規則正しく、静かで穏やかな日々を過ごされている。 

宮内庁によると、上皇さまは、上皇后さまが入院中、病院を2度訪れて見舞われた。

退院当日は、お住まいの仙洞(せんとう)御所(東京・元赤坂)の車寄せで出迎え、手を差し伸べられた。

現在は朝夕、上皇后さまとお住まいの中などを一緒に歩かれている。

日々、新聞やテレビを通じて国内外の動向を見つめ、特に、元日の地震と9月の大雨に見舞われた石川県・能登半島の状況と被災者の生活を案じられている。

戦争の記憶とは今も深く向き合われている。

沖縄戦の終結、広島、長崎の原爆投下、終戦の四つの日には、関連する式典の進行に合わせて黙とうされている。

ライフワークのハゼの研究は、皇居の生物学研究所とお住まいで週3回、過去に自身で手がけた論文の再検証など二つのテーマに取り組まれている。

ドイツ人博物学者のシーボルトが200年前に日本で採集したハゼ類の標本に関心を持ち、関連文献を読まれている。

側近は「今も研究の幅を広げられている」と話す。

2022年7月に診断された右心不全については、心不全の診断指標となる血中のBNP値がやや高い。

少量の胸水の貯留も認められるが、薬の服用と水分の摂取制限の内科的治療を続け、比較的安定した状況が続いている。

食事中は誤嚥(ごえん)防止のため、会話を控えるようにされているという。

誕生日当日の祝賀行事は簡素な形で、昨年より出席者をやや増やして行われる。

参照元∶Yahoo!ニュース