「約3分7秒で飛行中断が行われた」「カイロス2号機」打ち上げ失敗 1段目切り離し、フェアリング分離までは成功したが スペースワン社が原因を説明

宇宙開発をイメージした写真

民間の小型ロケット「カイロス2号機」は18日、和歌山・串本町の発射場から打ち上げられたが、午前11時過ぎ、スペースワン社が「ミッション達成困難と判断し、飛行中断措置を行いました」と発表した。

午後2時半から、原因等の説明会が開催された。

スペースワンは今回の打ち上げについて「リフトオフから80秒過ぎに、1段目のノズルの駆動制御に異常が発生した。その結果、飛行中の姿勢にも異常がみられている。第2段の点火、フェアリングの開頭までは進んでいた。その後、西側に飛行がずれてきて、飛行経路の限界点を超えて飛行中断が行われたと考えている。約3分7秒で飛行中断が行われたことがわかっています」としている。

14日、15日と2日連続で上空の強風のため打ち上げ中止となり、延期していた。

「カイロス2号機」には5つの人工衛星が搭載されていて、高度500キロの軌道投入に成功すれば民間では国内初となる。

「カイロス2号機」は全長約18メートル、重さ約23トンで、3段式固体燃料と液体燃料エンジンなどで構成された小型ロケットだ。

18日午前11時、「カイロス2号機」はきれいに飛び立ったかに見えたが、その後、スペースワン社は「カイロス2号機は、2024年12⽉18⽇ 11時00分00秒に打上げを実施しましたが、ミッション達成困難と判断し、飛行中断措置を行いました。現在、詳細については調査中です」と明らかにした。

「カイロス初号機」は今年3月に打ち上げられたが、直後に爆発。

第一段エンジン燃焼中に自律飛行安全システムが作動したためで、スペースワンはシステムの基準を見直すなど準備を進めていた。

参照元∶Yahoo!ニュース