独首相に不信任、2月に解散総選挙実施
ドイツ連邦議会は16日、ショルツ首相に対する信任投票を行い、同案は否決された。
首相は議会に首相不信任を宣言するよう求め、正式に早期の解散総選挙実施に向けた措置を講じた。
現行の規則の下では、シュタインマイヤー大統領は、首相が信任投票を呼びかけ、それが否決された場合にのみ、議会を解散し選挙実施を宣言することができる。
来年2月23日に総選挙が実施される。
ショルツ首相は選挙後に新政権が樹立されるまで暫定首相として留任する。
ドイツでは社会民主党(SPD)、緑の党、自由民主党(FDP)の3党による連立が11月に崩壊し、ショルツ政権が少数与党に陥って以降、政策立案がほぼ停止していた。
投票前の討論では、すでに総選挙を視野に入れた批判の応酬が繰り広げられた。
世論調査の支持率で首位に立ち、次の首相になる可能性が高い保守政党・キリスト教民主同盟(CDU)のフリードリヒ・メルツ党首とショルツ首相は、お互いに能力やビジョンの欠如を非難。
ショルツ首相が「近視眼的であれば短期的には資金を節約できるかもしれないが、将来を担保にした住宅ローンは払えない」とする一方、メルツ氏はショルツ氏の支出計画が将来世代に負担をかけることになると述べ、ウクライナ戦争開始後の再軍備の約束を果たせなかったと指摘した。
両氏とも、財政責任を確保するために制定された憲法上の支出上限措置については言及しなかった。
保守政党はほとんどの世論調査でショルツ首相の社会民主党(SPD)に対して10ポイント以上のリードを確保しているが、その差は縮まっている。
極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」はSPDをわずかにリード。
緑の党が4位となっている。
参照元∶Yahoo!ニュース