2月上旬から飛散 例年の2倍も 2025年春の花粉飛散予測第2報 日本気象協会

今日5日、日本気象協会は「2025年春の花粉飛散予測　第2報」を発表した。

2025年春の花粉の飛散開始時期は例年並みだ。

2月上旬には九州で、2月中旬には関東以西の広い範囲でスギ花粉が飛散開始となりそうだ。

飛散量は広い範囲で例年より多い見込みだ。

2025年 スギ花粉の飛散開始時期2025年のスギ花粉の飛散開始時期は例年並みだろう。

2月上旬には九州や、四国・中国・東海・関東の一部で、2月中旬には関東以西の広い範囲でスギ花粉が飛散開始となる見込みだ。

北陸と東北南部は2月下旬、東北北部は3月上旬から中旬にスギ花粉シーズンがスタートするだろう。

スギの雄花は、初冬の冷え込みが厳しいと休眠打破が順調に進み、休眠から目覚めた後は、暖かいほど開花が早くなる傾向がある。

今シーズンの冬は、12月はじめは暖かかった地域でも冷え込む日が続くようになり、この先2月にかけて気温はほぼ平年並みに推移する見通しだ。

スギの雄花の休眠打破はおおむね順調に進み、休眠から目覚めた後は、寒さの和らぐ日が現れると順調に開花すると予想する。

このため、九州から東北では、スギ花粉は例年並みの2月上旬から3月中旬に飛散開始するだろう。

スギ花粉は、飛散開始と認められる前からわずかな量が飛び始める。

2月上旬に飛散開始が予想される地域では、早めに花粉対策を始めるとよいだろう。

2025年春の花粉飛散量は、例年(過去10年の平均)に比べると、九州から北海道にかけてのほとんどの地域で多く、四国・中国・近畿は非常に多い所もあるだろう。

東北北部は例年より少ない見込みだ。

2025年春の花粉飛散量は、前シーズン(2024年)と比べると、九州から近畿と、東北南部は非常に多く、北陸と関東甲信も多い傾向だ。

東海は前シーズン並み、東北北部と北海道は少ないだろう。

九州から近畿と、東北南部などでは2024年に比べて大幅に増加する見込み。

花粉症の方は万全な対策を行ってほしい。

(1)前年(2024年)夏の気象条件花粉の飛散量は、前年夏の気象条件が大きく影響する。

気温が高く、日照時間が多いと花芽が多く形成され、翌春の飛散量は多くなる傾向がある。

2024年の夏は猛暑となり、花芽の形成に好条件な「高温・多照」という気象条件が、九州から北海道まで、ほぼ揃ったと考えられる。

(2)前シーズン(2024年)春の花粉飛散量花粉の飛散量は、前年春の飛散量が少ないと増え、多いと減少する傾向がある。

前シーズン(2024年)春の花粉飛散量は、九州から近畿と、北陸から東北南部では例年を下回り、関東甲信も例年並みか少ない傾向だった。

一方、東海と東北北部や北海道は、例年を上回った。

前シーズン(2024年)は花粉飛散量が抑えられた地域が多かったことから、2025年は気象条件が揃えば飛散量が増加する地域が多いと考えられる。

日本気象協会がおこなっている花芽調査では、この秋のスギ雄花の花芽の量は、四国、近畿、東海で、例年より多い傾向であることが確認されている。

また、植物や森林の研究者と開催する研究会では、関東でも例年と同じくらいか例年より多いことが報告されている。

予測根拠のまとめ2024年の夏は猛暑となり、花芽の形成に好条件な「高温・多照」という気象条件が九州から北海道にかけて揃った。

一方、花粉の飛散量は、前年春の飛散量が少ないと増え、多いと減少する傾向がある。

2024年春は花粉飛散量が抑えられた地域が多かったことから、2025年春は2024年に比べ飛散量が増加する地域が多いと考えられる。

これらのことから2025年春の花粉飛散量は、例年に比べて、九州から北海道にかけてのほとんどの地域で多く、非常に多い所もあるだろう。

東北北部は2024年春の飛散量が非常に多かったことと、夏に日照時間が少ない時期があったことが影響し、例年より少ない見込みだ。

前シーズン(2024年)に比べると、九州から近畿と東北南部は非常に多く、北陸と関東甲信も多い傾向です。東海は前シーズン並み、東北北部と北海道は少ないだろう。

九州から東北はスギ・ヒノキ、北海道はシラカバ花粉の飛散量を表す。

参照元∶Yahoo!ニュース