桃の香りがするイチゴ「桃薫」の苗を無許可でネット販売か 男女12人を一斉検挙 “ブランド品種”海外流出が問題に 警視庁
国に品種登録されている”桃のような香りがするイチゴ”の苗を、フリマアプリで無許可販売した疑いで12人が摘発された。
岐阜県在住の60代の男と20代の男は、国に品種登録されているイチゴ「桃薫」の苗を、許可なく複数回にわたり、フリマアプリで販売した種苗法違反などの疑いがもたれている。
また、別の男女10人も、フリマアプリで「桃薫」を販売するなどの疑いで書類送検された。
「桃薫」の苗は、1株約150円から1200円の間で販売していたとみられ、60代の男は販売する際に、違法と分からないよう品種名の漢字の一部を「伏せ字」にして出品していたという。
「桃薫」は、農林水産省所管の「農研機構」が開発したもので、桃のような香りと薄いピンク色が特徴の希少性が高いイチゴだ。
種苗法の品種登録は、植物や農産物の「新品種」の育成者を保護するための制度で、許可なく増殖・販売する行為は違法となる。
これまで、「シャインマスカット」などのいわゆる“ブランド品種”が海外に流出するなど、生産者の利益の損失が問題となっていて、ネット販売のあり方について議論が進んでいる。
参照元∶Yahoo!ニュース