ADB、気候変動関連融資を拡大 日米の融資保証受け
アジア開発銀行(ADB)の幹部は、米国と日本が既存融資の一部リスクを引き受けることに合意したことを受け、ADBの気候変動関連の融資を最大72億ドル増額すると明らかにした。
ADBは2019年から30年までの気候関連融資の目標を1000億ドルに設定している。
23年には98億ドルを融資した。
ADBの計画では、米国が既存融資のうち最大10億ドルを保証し、日本が6億ドルを引き受けることで気候関連プロジェクトにさらに融資できるようになる。
ADBのパートナー基金担当ディレクター、ジェイコブ・ソレンセン氏はロイターに「この構造は資本増強という政治的に困難な状況を経ることなく多国間開発銀行の融資能力を拡大する素晴らしい方法だ」と指摘した。
ADBによると、保証によって生み出される追加融資能力は今後5年間にわたって活用される。保証自体の期間は25年になるという。
参照元:REUTERS(ロイター)