FRB議長、トランプ次期大統領に求められても「辞任しない」
米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は7日、トランプ次期大統領から求められても辞任しないと言明した。
0.25%ポイントの利下げを決定した米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、求められれば辞任するかとの質問に対し、パウエル議長は「ノー」と応じた。
任期満了前の解任は「法律で認められていない」とも述べた。
FOMCに先立ち、CNNはトランプ氏の顧問の情報として、トランプ氏は就任後、パウエル議長が2025年5月の任期満了まで同職にとどまることを認める公算が大きいと報じていた。
トランプ氏は1期目の大統領在任中にパウエル氏をFRB議長に指名したものの、その後関係は悪化し、「失望した」とも述べていた。
パウエル議長はまた、トランプ氏が勝利した米大統領選について、「短期的には選挙戦の結果はFRBの政策決定に影響を及ぼさない」と述べた。
トランプ氏の政策が財政赤字を拡大しインフレ圧力を高める可能性があるものの、パウエル議長は将来の政府がどのような政策を選択するかについて、「推測も憶測も、想定もしない」と述べた。
参照元:REUTERS(ロイター)