「トイレ貸して」「犬飼ってませんか」訪問で下見? 連続強盗の逮捕者40人に
5日、新たに1人が逮捕され、首都圏で相次ぐ一連の強盗事件での逮捕者は40人となった。
警察は「トイレを貸して」などと言って戸別訪問する不審者に注意するよう呼び掛けている。
生活に困窮していたのだろうか。
5日、強盗致傷などの容疑で逮捕されたのは、無職の本橋日尚太容疑者(23)。
本橋容疑者(警視庁によると)「金がほしかった。Xで『即日バイト』と検索した」
2日に、東京・葛飾区の住宅に侵入し、住人の70代男性を「騒ぐな、殺すぞ」などと脅迫。
粘着テープで縛り、現金などを奪った疑いが持たれている。
警察は防犯カメラの捜査などから、実行役は2人とみている。
その1人の山内裕太容疑者(29)は、現行犯逮捕されていましたが、本橋容疑者は逃走。
しかし4日、交際相手が交番に申し出たことから逮捕につながった。
本橋容疑者の交際相手「うちの彼氏が葛飾の強盗に関与しているかもしれない」
横浜市で起きた強盗殺人事件では、驚くべき供述も明らかになった。
木本未穂容疑者(30)「夫から何度もお願いされて引き受けてしまいました」
実行役が奪った金の回収役とみられる木本容疑者は、夫の仲介で闇バイトの「指示役」と知り合ったという趣旨の話をしているという。
8月以降に起きた一連の強盗事件は18件に上り、そのうち15の事件で40人が逮捕されている。
相次ぐ強盗事件だが、共通している点がある。それは…。
近隣住民「瓦がはがれていて水漏れしてしまうから、それを修理したほうがいいですよとか、そういう人はたまに来る」
事件前に、現場近くの住宅を訪問する「不審な人物」の存在だ。
下見するためだったのだろか。
現場周辺以外でも、不審者の情報が多発している。
30代くらいの不審な男「トイレを貸してほしい」「ジュースをくれ」「両替させてほしい」
広島県では、見ず知らずの30代くらいの男が、こうした理由で家を訪ねてくる事例が続いている。
50代女性「鎖がついた犬を見つけたんだけど、犬飼ってませんか?って」
5日、番組が話を聞いたのは、4日午後8時半ごろ、見知らぬ20代前半くらいの男2人が家を訪ねてきたという50代の女性。
男らは、近くで犬を保護し、飼い主を捜しているため、家を訪れたと話したという。
しかし、その様子を見てみると…。
50代女性「犬を連れていれば、本当にそうなんだって思うけど、犬も連れてないし、ちょっとザワザワというか、嫌だなみたいな」
男の横に保護しているはずの犬の姿はなかった。
女性が返答に困っていると。
50代女性「他の家で犬を飼ってる人はいませんか?って。だからやっぱり(家に)押し入るって、犬にほえられれば入る人たちもなかなか入りづらくなるから、そういうのも下調べなのかな」
もしそのような場面に遭遇した場合、どのように対処すればよいのだろうか。
犯罪ジャーナリスト 多田文明さん「不審な訪問というものがあったときには、その地域で不審者情報というのを共有してほしい。例えば、そうすると警察のほうで回ってもらうとか、見守りを強化してもらうとか色んな手立てができるので、そうすると事前に、この辺に怪しい人物がいたら未然に強盗を防ぐということもすごく大事だと思う」
参照元:Yahoo!ニュース