「いくじおつかれさま」“縦読み神対応”が話題 トイザらスの“中の人”を取材

子供と遊んでいる母親をイメージした画像

子育てについての議論がSNSで過熱するなか、玩具屋大手のトイザらスによる当事者に寄り添った“神対応”メッセージが話題となっている。

きっかけとなったのは、子どもをトイザらスに連れて行くたびに「買って」とねだられることに苦労しているとこぼした母親のX(旧Twitter)投稿をめぐる炎上騒ぎだった。

Xでは、こうした葛藤を理解する声がある一方で、「買わないなら連れて行かない方が良い」など様々な意見があがったが、この投稿に対する反響を受け、トイザらスは公式Xで次のように投稿した。

「いつもトイザらスをご利用いただき、ありがとうございます。

くり返しお越しいただく中で、育児中の大変さもあるかと存じますが、トイザらスでは

じっさいに商品を手に取って楽しんでいただけるよう、おもちゃのサンプルをご用意しています。

お子さまと一緒に「見る・触る・遊ぶ」をお気軽にご体験ください。

つねに皆さまが快適に過ごせるよう、混雑時には、譲り合ってご利用いただけますと幸いです。

かけがえのない時間を、お子さまと安心してお楽しみいただけますよう、スタッフ一同

れんけいしながら、皆さまのご期待に沿えるサービスをご提供し、

さまざまなニーズにお役立てできるよう、これからも努力してまいります。

またのご来店を心よりお待ちしております。」(改行、本文ママ)

一見すると、来店を促す何の変哲もない文章に見えるが、文章の1文字目を「縦読み」すると、「いくじおつかれさま」と、育児に奔走する人々をねぎらう言葉ができあがるのだ。

このさりげない仕掛けを用いた投稿にXでは「神対応」などと大反響。

『ABEMAヒルズ』は、この投稿を行ったトイザらスの担当者に話を聞いた。

「私自身も二児の母親で、子育てしているとどうしても自分でコントロールできない壁に何度もぶつかることがあるのですが、そういった中で皆様に応援とねぎらいの気持を込めて『育児お疲れ様』というメッセージを加えさせていただいた。」(日本トイザらス 宮田静子さん)

文章はChatGPTの手も借りながら作成したといい、自身の子育ても振り返って「(自分自身)下の子を育てているときはおもちゃを欲しがるタイプで、ねだられて苦労したという体験もあるので、親御さんたちの苦労は理解できます。お子様の性格も年齢によって異なると思うので、すべてのお子様に当てはまるわけではないということを前提として、例えばご家庭でトレーニングだとかお手伝いなどをしていただいて、日々の生活の中で何か小さな目標を立てていただき、『何個達成したらおもちゃやお菓子を買ってあげる』などの約束をされるのはどうかなと思います」と話してくれた。

子育てについての議論が過熱する中送られた心温まるメッセージ。

おもちゃを買う予定がないのに来店することについては「お店に来ていただくと、実際に手に取って遊んでいただけるサンプルだとか、店舗によっては休憩スペースみたいなところもあったりします。スタッフ一同、お子様のことが大好きなメンバーがたくさんおりますので、お気軽に来ていただいて、実際におもちゃ触っていただいて購入を検討いただければと思いますし、買わなくてもぜひ来ていただければと思います」とのことだった。

参照元:Yahoo!ニュース