中国当局が「子ども持つ不安」巡り調査、人口減受け妊娠出産奨励へ

中国の国旗を撮影した写真

中国国家衛生健康委員会(NHC)は3万人を対象に、妊娠出産意欲や「子どもを持つ不安」に関係する要素を把握するための調査を実施する。

共産党機関紙、人民日報系の環球時報が17日、NHC傘下の「中国人口および発展研究センター」の情報として伝えたところでは、国内150県と1500のさまざまな自治体の住民に対して調査を行う。

中国政府は、昨年の総人口が2年連続の減少を記録したことを受け、若い世代に子どもを持つことを奨励しようとしている。

環球時報によると、今回の調査もその一環で、子どもを欲しがらない、あるいは子どもを持つのが怖いと感じる原因を分析し、最終的には妊娠出産の支援・奨励措置を提供する狙いがある。

直近で全国的な世帯・妊娠出産に関する調査が実施されたのは2021年。

国家統計局は、今月10日から11月30日まで人口動態を点検する目的で全国的なサンプル調査を行うとしている。

参照元:REUTERS(ロイター)