線状降水帯の発生予測 「的中」1割どまり 気象庁「検証したい」

気象庁は16日、集中的な豪雨をもたらす線状降水帯が発生した事例は5~9月に全国で15あったと発表した。
うち、都道府県単位の事前の予測通りに発生した「的中」は、81回のうち8回(約10%)どまりで、事前の想定(25%)を下回った。
一方、予測できずに発生する「見逃し」は17回のうち9回(約53%)と、事前の想定(50%)とほぼ同じだった。
大雨特別警報が発表された9月下旬の能登豪雨や、7月下旬の山形県での大雨では、事前に発生を予測することが出来なかった。
同庁の森隆志長官は16日の記者会見で、「九州と比べると、東北や北陸の事例は局所的で、水蒸気の流れ方も違うパターンがあるようだ。局地性の強いものはより予測が難しいので、今後検証していきたい」と話した。
気象庁はスーパーコンピューターの整備などを通して、線状降水帯の発生予測の精度向上を目指してきた。
5月からは従来の地方単位(全国11ブロック)から、地域を絞り込んだ都道府県単位の発表に変更し、事前の注意を呼び掛けてきた。
参照元:Yahoo!ニュース