コメ騒動で定期便予約4倍も 新米出回り1トン分キャンセル 農家困惑

新米の写真

夏から続いたコメ不足は、新米が出回り徐々に解消されつつありますが、殺到した予約が大量にキャンセルされ、農家が困惑している。

都内で代々、精米店を営む伊藤武夫社長は毎朝、店で精米したてのコメをおにぎり用に炊き上げ、販売している。

炊きたてご飯のおにぎり。

そのお味は?

佐藤ちひろアナウンサー「焼きおにぎりいただきます。新米の香りがよく、かめばかむほど甘いです」

おにぎりは20種類で、1つ150円前後です。

伊藤社長「玄米の見た目も全然違う。精米しても、今年は出来が去年より数段いい」

夏から続くコメ不足と高騰。

スーパーには行列ができ、棚からすぐにコメがなくなった。

藤精米店では、米の種類は一時期5種類にまで減ったが、現在は続々と新米が入荷し、10種類以上に増えた。

給量は十分だが、気になるのは、その価格だ。

白米購入客「(Q.最近のコメの値段はどう感じる?)ちょっと上がってしまいましたね」

伊藤社長も、価格には頭を悩ませている。

伊藤社長「昨年度産を置いていると、こればかり売れる」

精米前の1キログラムあたりの値段は、去年の「やまのしずく」が540円なのに対し、今年の新米は720円と、およそ200円も高い。

伊藤社長「今までみたいに新米になって10円、20円上がるのとは(今回は)全然桁が違う」

価格は今後も高止まりしたままなのでしょうか?

伊藤社長「(金額が)上がるかもしれないし下がるかもしれない。このまま推移していくのか亅

栃木県那須町のコメ農家・井上真梨子さんは、今も「コメ騒動」の影響があるという。

品薄を受け、5キロや10キロのコメを毎月届ける定期便の予約が次々と舞い込み、仕事量はおよそ4倍になったという。

しかし、スーパーに新米が並び始めた9月後半、異変が起きた。

井上代表「9月15日から30日まで、キャンセルが20件ぐらい相次いで発生した」 

殺到した定期便の予約、1トン近くのコメがキャンセルされてしまったのだ。

井上代表「せめて食べてほしかった。食べてから評価してほしかった」

参照元∶Yahoo!ニュース