米国務長官、中国外相と会談 ロシアへの軍事支援などに懸念

アメリカと中国の国旗を撮影した写真

ブリンケン米国務長官は27日、中国の王毅外相と国連総会が開かれているニューヨークで会談し、中国によるロシアの軍事産業支援を巡る米国の強い懸念を表明したと述べた。

ブリンケン氏は記者会見で、南シナ海での中国の「危険で不安定化を招く行動」について懸念を提起したと言及。

米中両軍の意思疎通の改善や、米国への違法薬物の流入を阻止する方法についても議論したという。

ブリンケン氏は、ウクライナ和平に関する中国の発言は「筋が通らない」と批判した。

「中国は和平を望み、紛争の終結を望んでいると言いながら、自国の企業がプーチン大統領の侵略継続を実際に助ける行動を取ることを許している。

これは筋が通らない」と指摘した。

ウクライナで永続的な平和を達成するには「イラン、北朝鮮、中国に圧力をかけ、ロシアへの武器、大砲、機械などの支援を停止すること」が重要だと述べた。

世界最大の経済大国である米国と中国は、ウクライナやパレスチナ自治区ガザでの戦争、中国半導体メーカーへの製造装置の輸出を阻止する新規則など幅広い問題で対立している。

今月25日には、 ロシアが中国で、ウクライナでの戦争で使用する長距離攻撃ドローン(小型無人機)の開発・製造計画を立ち上げたことが、ロイターが入手した文書などで分かった。

参照元:REUTERS(ロイター)