路線内に土砂流入し運休していた黒部峡谷「トロッコ電車」 始発から運行再開へ 黒部峡谷鉄道が発表

電車の運行状況をチェックしている人

22日午前、富山県黒部市の黒部峡谷鉄道「トロッコ電車」の路線内のトンネルに土砂が流入し、電車が一時動けなくなった。

その後、電車の乗客・乗員約50人は、次の駅まで600メートルほど歩き、停車していた電車で始発駅まで戻ってきたという。

けが人はいないという。

その後運転を休止していたが、黒部峡谷鉄道はあす23日の始発から通常運行すると発表した。

黒部峡谷鉄道によると、22日午前10時ごろ「トロッコ電車」の猫又駅と出平駅の間で土砂が路線内に流れ込んでいるのを運転手が発見した。

電車が一時動けなくなり、乗客と乗員あわせて約50人は、約600メートル先の出平駅まで路線内を歩いて移動。

その後、出平駅に停車中だった電車で午後0時半ごろに始発駅の宇奈月駅に戻ってきたという。

けが人や体調が悪くなった人いないという。

黒部峡谷鉄道によると、始発前のパトロールでは土砂崩れは確認されなかったという。

その後、断続的に雨が降っていたことから、午前9時25分に警戒を呼びかけ徐行運転をしていたという。

富山地方気象台によると、18日午後0時の降り始めから22日午後11時までの黒部市の宇奈月での降水量は136.5ミリとなっていた。

トロッコ電車は4便以降運休となり、予約客など約600人に影響が出たという。

黒部峡谷鉄道によると、路線内に入った土砂の撤去作業は今日中に終了したことから、「トロッコ電車」はあす始発から通常運行する予定。

トロッコ電車は、能登半島地震の影響で、始発駅の「宇奈月駅」から約14キロ上流にある「鐘釣橋」とその周辺の斜面に損傷が確認された。

復旧工事に時間がかかるため今シーズンは全線開通できず、「宇奈月駅」から「猫又駅」までの折り返し運転となっていた。

参照元:Yahoo!ニュース