米国の物価情勢「重要な転換点」、雇用に重点を NEC委員長

物価変動をイメージした写真

米国家経済会議(NEC)のブレイナード委員長は16日、米国のインフレ情勢は「重要な転換点」を迎えたとし、今は労働市場の進展の維持に注力する必要があるとの考えを示した。

ブレイナード氏はニューヨークで開かれた外交問題評議会のイベントで、大幅な雇用喪失や成長減速がみられない中、米国のインフレは正常な水準に戻りつつあると指摘。

「今日、われわれは重要な転換点を迎えている。インフレは正常な水準近くまで戻りつつある。これまでに達成された労働市場の進展を守ることが重要だ」と述べた。

また、住宅価格の高騰がインフレ抑制の最も難しい部分の一つになっていると指摘。

金融緩和で住宅ローン金利が低下し、住宅市場の圧力が緩和され、今後の経済成長の持続につながると期待していると述べた。

ブレイナード氏は連邦準備理事会(FRB)が17─18日の会合でどのような決定を行うべきかは述べなかったが、同氏の発言内容はFRB当局者がこのところ示している見解と一致している。

参照元:REUTERS(ロイター)