ジェネリック拒否 先発薬希望で「特別の料金」追加 10月開始の新たな仕組みで
10月から使用感や味など薬の有効性とは関係がない理由で先発医薬品（長期収載品）を希望すると「特別の料金」がかかる。
「先発医薬品がどうしても欲しい場合はどうする？」「例外はある？」「普段は自己負担がゼロの子供も対象？」「対象となる薬は？」。気になる疑問の答えをみていこう。
患者さんの希望で長期収載品（中略）を選んだ場合に、選定療養費として薬価の差額の一部を患者さんが負担する仕組み。
先発医薬品と後発医薬品の価格差の４分の１相当の料金のことを言う。
いわゆる長期収載品（ちょうきしゅうさいひん）と呼ばれる、同じ成分の後発医薬品がある先発医薬品が対象となる。
普段は薬局でのお薬代がかからないお子さんなどの場合でも、味の好みなどの理由から先発医薬品を希望すると「特別の料金」が発生する。
一方で、例外もある。
患者さんがそのジェネリック医薬品を使用して副作用を起こしたことがあるなど、医療上の必要がある場合だ。
また、流通の関係で薬局にジェネリックの在庫がなく、先発医薬品で薬をもらった場合も特別の料金はかからない。
先発医薬品が欲しいという人は、まずは診察時に医師に相談してみてほしい。
医療上の理由で先発医薬品による薬物療法が必要と医師によって判断された場合には特別の料金がかからなくなる。
診察時にあらかじめ医師に相談することは、薬局での待ち時間を短くすることにもつながる。
医師により医療上の必要性が認められると処方箋の「変更不可（医療上の理由）」欄にチェックを入れてくれる。
そうでない場合は「患者希望」の欄にチェックが記載される。
すると、その処方箋が薬局への申し送りのような役割を果たしてくれるため、時短につながる。
過去にジェネリック医薬品で副作用を起こした経験がある等の医療上の理由がある人で、先発医薬品を希望する場合は「おくすり手帳」にその旨を記録するなどして情報を整理しておくことがおすすめ。
おくすり手帳を介して「いつ、どの薬で、どのような副作用が起こったか」といった情報を病院や薬局と素早く共有することができるからだ。
新しい仕組みが始まって病院や薬局での待ち時間が長くなるかもしれない。
おくすり手帳を上手に活用して、スムーズにお薬を受け取るために役立てたい。
参照元：Yahoo!ニュース
