米アマゾンが印輸出業者支援、米英販売で50億ドルに増加へ

インターネットにおいて、EC事業を展開している業者

米アマゾン・ドット・コムは今年、インドの輸出業者が同社プラットフォームを通じて米国や英国向けなどの少額商品の取り扱いを強化し、販売総額を昨年の約30億ドルから約50億ドルに拡大するのを支援する方針を明らかにした。

同社のグローバル貿易担当ダイレクターのブーペン・ワカンカール氏がニューデリーでの輸出業者会議を控えた5日、ロイターのインタビュー取材で語った。

同氏は「当社は販売業者のため、販路を最適化し顧客が商品を見つけやすくし、売り上げが増えるのを支えるため各種のツールと技術に大規模な投資を行っている」と話した。

2015年に始まった越境EC(電子商取引)の「アマゾン・グローバル・セリング」プログラムを巡っては、インド全土で約15万社に上る小規模輸出業者がアマゾンのプラットフォームを利用して海外の消費者に直接商品を販売すると見込まれている。

アマゾンは声明の中で、インド企業数万社による越境ECの輸出額が今年末までに累計で130億ドルを上回るよう支援を順調に進めていると自信を示した。

世界最大級のEC企業アマゾンのこうした動きは、世界のサプライチェーン(供給網)でインドの役割が一段と重みを増し、多国籍企業が調達先を中国から分散させる傾向が従来よりも拡大していることを反映している。

参照元:REUTERS(ロイター)