コメ農家に直接買い付け&年間契約に殺到 有機米毎月5kg配送10万円コースでも売れる

米を購入している人

「令和のコメ騒動」と呼ばれる事態が続くなか、コメ農家への直接買い付けと年間契約が人気を集めている。

青空の下、黄金色に輝く稲穂。

「実るほど 頭を垂れる 稲穂かな」のことわざそのままの光景が広がっていた。

次々とコンバインで刈り取られるコシヒカリ。

千葉県香取市のコメ農家では新米の収穫が今、最盛期を迎えている。

浅野ファーム 浅野浩代表「数量変わらない。見てもらうと分かる。結構穂がついていて。モチモチ感と一口かんだ時に鼻から抜けるおコメの香りと弾力なので、それを味わってもらえればと思います」

今年は異例の事態になっている。

スマートフォンで購入サイトの画面を見せてもらうと、問い合わせが殺到している。

浅野代表「(Q.2日間だけで?)20件あります」

浅野代表「(Q.これショップサイトだけで?)これでも(問い合わせを)制限している状態なんです」

農家への直接の問い合わせは、去年は多い日で一日10件ほどだったが、今年は50件に急増しているという。

浅野さん「正直言うと、こんなに(問い合わせ)来るの、驚いちゃって。今年はしっちゃかめっちゃか」

収穫された米は2日間、乾燥などをさせた後、精米され、直売所やショップサイトなどで幅広く販売される。

この農家のホームページから購入すると、今はスーパーなどで5キロ3000円ほどの新米が2250円からと、かなり割安に買うことができる。

新米シーズンですが、全国各地の飲食店では個人店を中心に、大盛りサービスを取りやめる店が続出している。

新米がしっかり流通するまでは、こうした事態が続きそだ。

例年ならこの時期、米袋が山積みになるはずの産地の直売所では、新米を求めて遠方から訪れる人も増えている。

やます蔵 風土村 向後雅司駅長「下段もここまであって、上段もここぐらいまであって、今はこの状態。きのうの夕方にはマックスで持ってきてくれて、こんなに減っている」

横浜市から来た人「先週の日曜日にスーパー7軒回りました。7軒ともどこも売ってません。(買えて)良かったですね」

千葉・香取市から来た人「3000円くらいするのかなと思っていたけど、コシヒカリ2500円だったので、値段もちょっと安いのかな」

そんななか、注目を浴びているのが「年間契約」だ。

在庫不足や値上げに影響されず、一定の量を確保できる年間契約をする人が増えている。

石川県で有機米を中心に育てている農場では毎月5キロを定期購入した場合、価格は10万3080円。

通常の3倍以上の値段ですが、すでに売り切れの商品も出ている。

ほんだ農場 本多宗勝さん「今年は新規のお客さんが増えていますね。(去年に比べて)大体2割ぐらい多くなっている」

今年は10日から新米を発送する。

本多さん「どうしても年間を通じて切らさないようにしてほしいと。そういう人が多いものですから、年間契約をしていただいている。うちのほうでもそれをお勧めしています」

参照元:Yahoo!ニュース