米石油・ガス業界、昨年のM&A規模57%増 大手会計事務所EY

事業の収益化に成功している起業家

大手会計事務所アーンスト・アンド・ヤング(EY)は20日、2023年の米石油・ガス業界におけるディールメーキング規模が前年比57%増加したとする報告書を公表した。

エネルギー企業がそれまでの利益で拡大したキャッシュフローを基に支出を増やしたという。

報告書によると、昨年にエネ業界のトップ企業がM&A(合併・買収)に費やした金額は492億ドル。

メガディールが寄与した。

シェブロンによる資産買収額が106億ドルでトップだった。

石油探査・生産会社PDCエナジーを63億ドルで買収するなどした。

EYはM&A活動について、今年から25年にかけても活発化し、より多くのメガディールがけん引すると予想している。

昨年は業界の探査・開発費も28%増の931億ドルに達した。

半面、配当と自社株買いへの支出は過去最高だった22年の577億ドルから289億ドルに半減した。

成長よりも株主還元に焦点を当てていた数年来の戦略の転換を示していると言えそうだ。

参照元:REUTERS(ロイター)