加藤勝信元官房長官「総裁選に向けて動きたい」 出馬検討を表明

選挙に出馬する国会議員

自民党の加藤勝信元官房長官(68)は16日、9月に予定される党総裁選に出馬する検討に入った。

党総裁選への不出馬を表明した岸田文雄首相と同じ岸田派に所属する上川陽子外相(71)も出馬に必要な20人の推薦人確保に向けた準備に着手した。

小林鷹之前経済安全保障担当相(49)は19日にも出馬表明する方針を固めた。

党関係者によると、総裁選は9月12日告示、27日投開票の日程が有力になっている。

加藤氏は大蔵省(現財務省)を経て、2003年衆院選で初当選し、現在7期目。

官房長官や厚生労働相を務めるなど安定感のある政策通として知られる。

小林氏や、小泉進次郎元環境相(43)らの名前が総裁候補として挙がる中、党内の一部から出馬を求める声が出ていた。

加藤氏は、15日には萩生田光一前政調会長と国会内で会談。

出馬に向けて対応を協議したとみられる。

加藤氏は16日夜、BS11の番組で「総裁選に向けて具体的な動きをしていきたい」と述べ、推薦人確保に向けた動きを進める意向を示した。

加藤氏は茂木派に所属するが、将来の首相就任に意欲を示す茂木敏充幹事長(68)のライバルとも目されてきた。

死去した安倍晋三首相との関係が深く、菅義偉政権では官房長官を務めた。

6月には菅氏や萩生田氏、武田良太元総務相、小泉氏と会食。

萩生田、加藤、武田の3氏は定期的に会食するなど連携しており、3氏の頭文字を取って「HKT」と呼ばれる。

上川氏も複数の自民議員に電話するなど出馬準備に着手。

上川氏から要請を受けた議員は「『総裁選に出たい』と連絡があった」と明かした。

参照元:Yahoo!ニュース