トランプ陣営にハッキング、イランを非難 証拠示さず
米共和党の大統領候補トランプ前大統領の陣営は10日、内部通信の一部がハッキングされたと明らかにした。
トランプ氏とイランとの過去の敵対関係に言及し、イラン政府を非難したが、直接的な証拠は示していない。
ニュースサイトのポリティコは先に、7月から匿名の人物によるメールが届き始め、トランプ陣営の内部情報に関する文書が含まれていたと報じていた。
これには副大統領候補のJ・D・バンス上院議員の「潜在的な脆弱性」に関する内容もあったという。
トランプ陣営の広報担当、スティーブン・チャン氏は「これらの文書は米国に敵対的な外国の情報源から違法に入手されたもので、2024年の選挙を妨害し、われわれの民主的なプロセス全体に混乱をもたらすことを意図している」と声明で述べた。
ロイターは、ハッカーとされる人物の身元や動機について独自に検証していない。
トランプ陣営はイラン政府と関連するハッカー集団が6月に米大統領選候補の陣営幹部のアカウントに侵入を試みたという米マイクロソフトの報告書に言及した。
9日に公表された同報告書によると、ハッカーは元政治顧問のアカウントを乗っ取り、それを使ってこの幹部を標的にしたという。
報告書は標的になった人物の詳細には触れていない。
参照元∶REUTERS(ロイター)