トランプ氏暗殺未遂事件、地元警察が事前に警告 米警護隊長官代行

銃撃の訓練をしている兵士の写真

シークレットサービス(大統領警護隊)のロウ長官代行は2日、先月13日に起きたトランプ前大統領暗殺未遂事件を巡り、事件前に地元警察が銃を持った男が屋根の上にいると警告したものの、地元警察とシークレットサービスが異なる通信手段を利用していたため、情報が伝わらなかったと明らかにした。

ロウ長官代行は「焦点となっている発砲前の30秒間に、われわれが入手できなかった地元の無線ネットワーク上で行われた可能性のある通信があった」とし、シークレットサービスは異なる通信手段を利用していたため、容疑者が発砲する前に警告が届かなかったと述べた。

また同氏は、事件を巡る警備体制の失態について、ペンシルベニア州の地元警察は責任を問われるべきではないという認識を示した。

ロウ氏は記者団に対し、シークレットサービスを支援する州や地方の機関はいかなる責任も問われるべきではないとした上で、「これはシークレットサービスの失敗だ」とし、死角となっていた「屋根をわれわれはもっと監視すべきだった」と述べた。

トランプ氏銃撃事件を巡っては、シークレットサービスのキンバリー・チートル長官が警備体制の不備の責任を取って辞任している。

参照元∶REUTERS(ロイター)