兵庫県立こども病院で医療過誤 10歳未満男児の「開窓フォンタン手術」で心臓内に空気が入り込んでしまうミス 男児は自力で歩けないなどの重い後遺症が残る

医療過誤をイメージした写真

兵庫県立こども病院は25日、心臓病の男児の手術の際に過って心臓内に空気が入ってしまう医療過誤があったことを明らかにした。

男児に重度の後遺症が残ったという。

神戸市に住む未就学児の男児(10歳未満)は去年5月、兵庫県立こども病院で、使える心室が1つしかない心臓に対して、静脈と肺動脈をつなげ血流の循環を正常に戻すことを目的とした「開窓フォンタン手術」を受けた。

病院によると、手術の中で血管と肺動脈をつなぎ合わせる際に、あやまって心臓内に空気が入り込み、その後、空気が脳に到達したという。

男児は手術後に全身のけいれん発作を起こし、結果脳梗塞がみつかったという。

処置やリハビリを受け、男児に回復は見られていますが、現在も自力で歩けないなど重い後遺症が残っている。

病院側は今回の事故を受け、外部の専門家を招いた委員会を立ち上げて調査を実施し、委員会は「防ぐ方法があり、医療過誤にあたる」と判断したという。

病院は男児と家族に対し賠償を検討しているとした上で、今後空気混入に関して、継続的にモニタリングを実施したり、手術手順を見直したりするなど、再発防止に努めるとしている。

参照元∶Yahoo!ニュース