今回のシステム障害、補償はどうなる? 「保険上の大惨事」「経済的損害は数百億ドル」

19日に世界各国で発生したシステム障害は、運輸や金融など幅広い業種の企業に影響を及ぼした。
業務に支障を来した企業からは、損害に対する補償を求める声も上がりそうだ。
ロイター通信は、保険業界関係者の話として「経済的損害は数百億ドル規模に達する可能性があり、保険上の大惨事だ」と伝えた。
国内損害保険大手の関係者は、「企業が加入する保険のプランによって補償内容が異なる。
支払い規模について情報を収集中だ」と話す。
また、別の損保大手は「サイバー攻撃に備えた保険では、システム障害による事業中断をカバーしていない。支払いが発生するケースは限定的だろう」との見解を示す。
パソコンの不具合の原因となったソフトウェアを提供するクラウドストライクの日本法人は読売新聞の取材に対し、「全世界で障害対応に集中している」と説明。
現段階で免責条項や法的な請求などについては回答を控えた。
ITジャーナリストの山口健太氏は「ソフトの開発者が利用者が被った損害を補償するのは現実的ではなく、免責事項を定めているケースが多い」と指摘する。
補償を行う場合、「利用者が支払った料金を上限として、それ以上の責任を負わないと定めておくことが一般的」という。
参照元∶Yahoo!ニュース