国交省、日立造船子会社「アイメックス」に立ち入り 船舶用エンジン燃費不正の経緯を調査

造船所の写真

日立造船の子会社2社による船舶用エンジンの燃費データ改ざん問題で、国土交通省は10日、子会社の「アイメックス」本社(広島県尾道市)に対し、海洋汚染防止法に基づく立ち入り調査を始めた。

10日午前9時過ぎ、国交省の担当者5人がアイメックス本社を訪れ、調査に着手した。

関係書類の確認や担当者からの聞き取りを通じ、25年に及ぶ不正の経緯を詳しく調べる。

国交省と日立造船によると、アイメックスは1999年9月以降に出荷した窒素酸化物(NOx)規制対象の船舶用エンジン414台で、一定の出力に必要な燃料消費量を示す「燃料消費率」のデータを改ざんしていた。

うち95%が外国籍船向けだった。

国交省は今月5日、改ざんについて日立造船側から報告を受け、不正の全容解明と再発防止策の策定を進め、8月末をめどに報告するよう指示。

8日には、もう1社の子会社「日立造船マリンエンジン」有明工場(熊本県長洲町)に立ち入り調査を行った。

参照元∶Yahoo!ニュース