来週は高温多湿で熱中症リスク一段と高まる 本州で危険ランクも 湿度の影響大
来週は梅雨前線が日本海側まで北上し、太平洋側は前線の南側に入り、いっそう蒸し暑い空気に覆われるだろう。
福岡市や大阪市、名古屋市でも暑さ指数(WBGT)が一番上の「危険」ランクの日も。
東京都心も連日「厳重警戒」ランク。
熱中症にいっそう警戒を。
来週は梅雨前線が日本海側まで北上する予想。
太平洋側は前線の南側に入り、いっそう蒸し暑い空気に覆われる見込みだ。
特に、3日(水)頃は九州から東海は晴れ間がでて、気温がグングン上昇し、うだるような暑さとなるだろう。
最高気温は那覇市に加え、福岡市や大阪市でも33℃まで上がり、名古屋市では34℃と猛暑日一歩手前まで上がるだろう。
蒸し暑さが増すと、警戒をしなければならないのが熱中症だ。
熱中症の危険度を判断する数値として、暑さ指数(WBGT:湿球黒球温度)がある。
暑さ指数は「気温」「湿度」「輻射熱(地面や建物・体から出る熱で、温度が高い物からはたくさん出ます)」を取り入れた、暑さの厳しさを表す指標だ。
暑さ指数(WBGT)は、1(気温):7(湿度):2(輻射熱)の割合で計算され、湿度の影響がかなり大きくなっている。
湿度が高いと汗が蒸発しにくく、身体から空気へ熱を出す能力が減少してしまうため、熱中症になりやすくなってしまうからだ。
この「暑さ指数(WBGT)」は熱中症警戒アラートが発表される基準にもなっている。
全国を58に分けた府県予報区等のどこかの地点で「暑さ指数(WBGT)」が「33」以上と予想される場合、熱中症警戒アラートが発表される。
さらに、今年度からは、気温が著しく高くなることにより熱中症による人の健康に係る被害が生ずるおそれがある場合に、熱中症特別警戒アラートが発表されるようになった。
熱中症特別警戒アラートは都道府県内の全ての地点で暑さ指数(WBGT)が「35」以上と予想される場合に発表される。
この先の熱中症情報をみてみますと、梅雨明けしている那覇市は、連日一番上のランクの「危険」だ。
福岡市でも7月2日(火)頃からは「危険」ランクに、晴れ間のでる3日(水)は大阪市や名古屋市でも「危険」ランクとなるだろう。
東京都心はまだ「危険」には達しないものの、連日「厳重警戒」ランクだ。
この先、蒸し暑さのレベルが一段アップする。
暑さ指数(WBGT)が28(厳重警戒)を超えると熱中症患者が著しく増加するというデータもある。
熱中症に警戒が必要だ。
気温だけでなく、「暑さ指数(WBGT)」をもとにだされる「熱中症情報」も参考にしてほしい。
熱中症を予防するには、以下のポイントを心がけよう。
①日頃から、体調管理を心がけよう。朝など時間を決めて、毎日体温を測定したり、健康状態をチェックしたりすることにより、体調の変化に気づくことができる。
②できるだけ暑さを避けて、喉が渇く前から水分補給を心がけよう。なるべく涼しい服装を心がけ、日傘や帽子も活用するのが効果的だ。入浴の前後や、起床後も、まずは水分を補給しよう。汗を大量にかいた場合は、水分だけでなく、塩分補給も忘れないでほしい。
③暑さを我慢せず、エアコンを使って室内の温度を適度に下げよう。室内に温度計を置き、室温を確認しながら調節するとよいだろう。特に、換気を行う場合はこまめに再設定しよう。もし、少しでも体調が悪いと感じたら、無理をしないで、自宅で静養することが必要だ。高齢者や子ども、障がいのある方は、特に熱中症になりやすいので、周りの方が気を配るなど、十分注意してほしい。
参照元:Yahoo!ニュース