ミセス 深々と一礼「歌を歌える環境に感謝です」 騒動から一夜明け、「Mステ」生出演

動画を撮影している人

新曲のミュージックビデオ(MV)をめぐる表現が問題視された3人組ロックバンド「Mrs. GREEN APPLE(ミセス・グリーン・アップル)」が14日、テレビ朝日系「ミュージックステーション2時間SP」(後8・00)に生出演した。

オープニングでは3人で登場して一礼。

笑顔で階段を降りた。

司会のタモリから「今日は新曲と『青と夏』をやってくれるんですね」と話を振られると、ボーカル大森元貴(27)は「『青と夏』はMステで歌わせていただくのは6年ぶりとなるので、心を込めて歌いたいと思います」と意気込みを口にした。

最初に披露したのは「Dear」。

大森は「緊張してますね。久々のMステなので、ちょっと緊張してます」と硬い面持ちだったが、パフォーマンス後は充実した表情を見せていた。

「コロンブス」をめぐっては、MV映像の中で、「歴史や文化的な背景への理解に欠ける表現が含まれていた」と所属レーベルが謝罪。

当該MVの公開を停止するなど、騒動になっていた。

番組のトリでは、その「コロンブス」に代わり急きょ、歌うことになった18年発表の青春ソング「青と夏」を披露。

歌唱後に感想を求められた大森は、「歌を歌える環境に感謝です。本当にありがとうございました」と、ステージに立てる喜びを実感。

深々と一礼していた。番組を通じ、騒動について触れる場面はなかった。

MVは、コロンブスのような歴史上の人物に扮したメンバー3人が、南の島を訪れて類人猿に音楽などを教えるという内容。

類人猿が引く人力車にメンバーが乗る描写もあったため、公開直後から「植民地主義と奴隷制を肯定している」「人種差別をエンタメとして楽しんでいる」などの批判が、インターネット上で相次いでいた。

大森は13日、公式サイトで演出の経緯を説明。

「そもそもの大きな題材として不快な思いをされた方に深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

問題を受けて、同曲をキャンペーンに起用していた日本コカ・コーラは13日、すべての広告素材の放送、放映を停止した。

MVの内容については「事前に把握をしておりません」と説明し、「コカ・コーラ社はいかなる差別も容認しておりません。今回の事態を遺憾に受け止めております」とコメントした。

番組側も対応に追われた。

当初は同曲と「Dear」を披露する予定だったが、13日に「Mrs.GREEN APPLEが歌唱を予定しておりました楽曲のラインナップが、所属事務所の申し出により、一部変更となりました。急遽の変更が発生してしまったことをお詫び申し上げます」と伝えた。

放送当日のこの日も、披露曲の変更が発表されるなど、直前まで調整が続いた。

またTBSはこの日、同バンドが17日放送分「CDTVライブ!ライブ!」への出演を見合わせると発表した。

参照元∶Yahoo!ニュース