ウクライナが受刑者の軍入隊を開始、兵員不足で 4000人超が申請

ウクライナの国旗

ウクライナは、ロシアとの戦争で減少する兵員の補充を刑務所の受刑者に頼ろうとしている。

政府の提案によれば、戦争が終わるまでに軍に勤務すれば、受刑者の刑期を免除するという。

ウクライナ法務省によれば、これまでに4000人以上の受刑者が入隊を申請した。

窃盗罪で服役中だというこの受刑者もその1人だ。

入隊を申請した受刑者「塀の中の5年間は、その痕跡を残すものだ。多くのことを見て、多くを理解した。もう何も怖くない」

ウクライナは、特に大きな損失を被っている最前線で戦う兵士を集めるのに難航している。

ロシアの民間軍事会社「ワグネル」は、ウクライナ戦争の最前線で6カ月間生き残れば全面的な恩赦を与えるとして、数万人もの服役囚を集めた。

ウクライナの場合、複数人を殺害した場合や、反逆罪など特定の罪で有罪となった服役囚の入隊は禁じられている。

入隊が認められるためには、健康診断に合格し、裁判所の承認を得る必要がある。

ロイターは審問の取材を許可された。

判事「服役囚が軍務に参加することに自由意志で同意し、健康状態が任務に適していることを確認することが主な目的だ」

すでに1700件以上の申請が承認され、780人以上の服役囚が刑務所から軍に引き渡された。

だが、多数の新兵が準備できるまでには数カ月かかるとみられる。

同国の法相は以前、合計1―2万人の受刑者が応募するとの見通しを示していた。

参照元∶Yahoo!ニュース