米テキサス州など4州で21人死亡、竜巻伴う雷雨 一段の悪化も
メモリアルデーの三連休となった週末、米国の幅広い地域が竜巻を伴う激しい雷雨に見舞われ、南部テキサス州など4州の死者数が27日午後時点で少なくとも21人となった。
数百棟に上る建物損壊や停電が発生する中、一段の天候悪化が予想されている。
各州当局の集計によると、死者数はアーカンソー州で少なくとも8人、テキサス州で7人、ケンタッキー州で4人、オクラホマ州で2人となっている。
米国立気象局(NWS)よると、ニュージャージー州、ニューヨーク州、ペンシルベニア州の一部で27日夜まで激しい雷雨注意報が発令された。
嵐は東海岸地域に移動すると見込まれており、北東部に住む3000万人以上が注意報の対象となった。
ケンタッキー州のベシア州知事は27日、非常事態宣言を発令。
ジョージア州ではアトランタ地域など、サウスカロライナ州では西部の一部で激しい雷雨注意報が発令された。
ホワイトハウスによると、バイデン大統領は27日、オクラホマ、テキサス、アーカンソー各州の州知事と会談した際、亡くなった人々に対して哀悼の意を表した。
また、米連邦緊急事態管理庁(FEMA)が現地で州や地方当局と協力し被害状況の調査を行っているほか、バイデン大統領は連邦政府機関に必要に応じて支援を提供するよう指示したという。
停電状況追跡サイト「パワーアウテージ・ドット・US」によると、27日には悪天候のため数十万世帯が停電。
ケンタッキー州だけでも16万世帯以上が停電した。
ケンタッキー州のベシア州知事によると、一部の地域では電力の復旧に数日かかる可能性があるという。
気象局は、さらなる嵐がオハイオ州やテネシー州の渓谷を通過し、強風やひょう、竜巻のほか、豪雨により鉄砲水が発生する可能性があると警告している。
参照元∶REUTERS(ロイター)