「粋塾」子どもを働かせた疑い “日当5000円”か 過去には逃げ出した子も 愛知・東海市

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愛知県東海市で、11歳の子どもらに油圧ショベルを運転させるなどして働かせていたとして、男ら2人が逮捕された事件で、子どもらに対価として、1日5000円ほどの現金が手渡されていたとみられることがわかった。

15日送検された、東海市にある建設会社「氷室建設」の代表を務める氷室優容疑者(46)ら男2人。

当時11歳の児童らに、今年2月、油圧ショベルを運転させるなどして働かせた疑いが持たれている。

捜査関係者への取材で、2人は、子どもたちを1日数時間にわたって働かせ、その対価として、5000円ほどの現金を手渡していたとみられることが新たにわかった。

また、氷室容疑者らが子どもたちを従業員と同様に建設会社の勤務表に組み込んで、日常的に働かせていた可能性も。

この子どもたちは、氷室容疑者が代表をつとめるひきこもりや不登校の自立を支える全寮制の施設「粋塾」の入所者。

代表の逮捕から4日となる17日も、施設は変わらず運営されていた。

入塾だけで35万円以上かかるというこの施設。パンフレットに謳われていたのは、「働くことで、自信と感謝を身につける」などと希望ある言葉。

取材を続けると、この施設をめぐっては過去にこんな話も。

粋塾に入所していた少女が、突然、紙袋を2つさげた状態で市の施設を訪れ、泊めて欲しいと頼み込んできたという。

「この施設では対応できない」と断ると少女から「児童相談所に保護を依頼してほしい」と頼まれたという。

保護してほしい事情については語らなかったという少女。

警察によりますと去年、この施設をめぐっては相談や通報が複数あったという。

一方で、氷室容疑者らに働かされていたとみられる子ども4人は、この事件の発覚後、児童相談所に移されましたが、現在は粋塾に戻ったという。

参照元∶Yahoo!ニュース