ブリンケン米国務長官、イスラエルで重要会談 ハマスに停戦合意の受け入れ迫る
ブリンケン米国務長官は1日、イスラエルでの一連の重要協議を開始した。
米国はイスラム組織ハマスに停戦と人質解放をめざす合意の受け入れを迫る一方、南部ラファでのイスラエルの軍事攻勢を阻止し、ガザ地区の人道危機への対応を強化しようと試みている。
ブリンケン氏はサウジアラビアとヨルダンを訪問した後、前日にイスラエルのテルアビブに到着。
ハマスによる昨年10月7日の攻撃以降で7回目となるシャトル外交の最終地に赴いた。
エルサレムでイスラエルのネタニヤフ首相と会談し、1日中に他の高官とも会う予定。
ブリンケン氏はイスラエルのヘルツォグ大統領との会談で「我々は人質奪還につながる停戦を断固、今すぐ実現する」と表明し、「それを実現できないとすれば理由はただ一つ、ハマスだ」と述べた。
そのうえで「ガザで苦しんでいる人々に目を向けることも必要だ」と言い添え、「食料や水、医薬品、シェルターといった必要な支援の提供」にも重点を置く必要があると表明した。
ライブ映像には、テルアビブの会談会場の前にデモ隊が集結する様子が映っている。
人々は「戦争反対、人質救済を」とバイデン米大統領に訴えるポスターを掲げている。
デモ隊がガザ地区で拘束されているイスラエルの人質に言及して「彼らを連れ戻せ」と連呼し、政府に人質奪還に向けた合意を求める声も聞こえる。
エジプトの首都カイロにはエジプトとカタール、米国、ハマスの交渉担当者が集結した。
交渉状況に詳しいイスラエルの情報筋や外交筋によると、ハマスはガザでの戦闘休止と引き換えにイスラエルから拉致された人質33人の解放を求めるエジプト提案の新たな枠組みを検討中だという。
参照元∶Yahoo!ニュース