有害物質「六価クロム」槽に落ちた猫 死骸見つかる 逃げた工場から約270メートルの地点で 触れたら失明のおそれ「触らないで」と注意を呼びかけていた
広島県福山市は30日、市内のメッキ業の工場有害物質「六価クロム」槽に転落したと思われるネコの死骸が見つかったと発表した。
ネコは3月、福山市柳津町にある「野村鍍金福山工場」に入り込み、メッキを加工する際に使う有害物質「六価クロム」に触れた状態で逃げていた。
福山市によりますと、30日午前8時半ごろ、工場から約270メートル離れた木材加工業の工場から「ネコの死骸がある」と連絡があった。
福山市の職員がネコが体にまとっていたとみられる有害物質「六価クロム」の簡易測定をしたところ、陽性が確認された。
その後、ネコが侵入した野村鍍金福山工場が死骸を回収したという。
槽に入っていた六価クロムは液体状で、濡れたネコに人が触ると、皮膚や粘膜を炎症させるといった症状が生じる。
また、乾いていたとしても、触った手で目をこすれば失明してしまう有害性を持っているため、福山市は「ネコを見つけても触ったりしないで、すぐに連絡してほしい」と呼びかけていた。
いまのところ健康被害の情報は入ってない。
福山市によりますと、ネコの死骸は3週間ほど前からあった可能性があるという。
参照元:Yahoo!ニュース