高野山の宗教法人「密厳院」が新型コロナで休業と虚偽申告 雇用調整助成金621万円不正受給

宗教法人の写真

和歌山労働局は24日、雇用調整助成金を約621万円不正受給したとして、高野山の宗教法人「密厳院」に対し、支給決定の取り消しを行ったと発表した。

和歌山労働局によりますと、密厳院は、新型コロナウイルスの感染が拡大していた、2020年9月から2022年9月の間、実際には休業していないにもかかわらず、休業したとする虚偽の申請書類を作成し、雇用助成金あわせて約621万円を不正に受給したことが判明した。

密厳院は不正受給を認めていて、和歌山労働局は先月25日に支給決定を取り消し、すでに全額が返還されたということだ。

密厳院は、高野山真言宗の総本山で世界文化遺産に指定されている「金剛峯寺」の宿場町にある宿坊の1つで、女人禁制の高野山のふもとに母を置いて父を探しに来た石童丸に対し、苅萱道心が親子だと名乗らずに約40年にわたって修行したという逸話が残る「苅萱堂(かるかやどう)」で有名な寺だ。

密厳院は取材に対し、「責任者が不在でコメントできない」としている。

参照元∶Yahoo!ニュース