謎の「エビチリ」渋谷・下北沢で迷惑落書き急増 犯行の瞬間を直撃すると「書きたい場所に書いているだけ アートなんで」

落書きの写真

2024年、東京・渋谷や下北沢で、壁や看板などに落書きされる被害が相次いでいる。

中でも、「エビチリ」という謎の落書きが急増。

街の景観を汚す行為に、住民は憤りを感じている。

『めざましテレビ』の「ココ調」取材班は、午前4時に落書きの瞬間を直撃。

なぜ落書きをするのか聞くと、男は身勝手すぎる理由を口にした。

落書き被害が多発している下北沢で特に増えているのは、壁や駐車場、店のシャッターに書かれた「エビチリ」という謎のワードだ。

「エビチリ」の落書きは、丸い字体で書かれているものや、縦に細い字で書かれているもの、シールタイプのものなど、デザインは多岐にわたっている。

東京都市大学 小林茂雄 教授は、「『エビチリ』の落書き2023年ごろから爆発的に増えていっている。東京だけじゃなくて地方都市でも増えていってる。元々は1人の犯行で数ヵ所に書いたんだと思いますけども、今増えているのは模倣犯ですね。それを真似た数十人あるいは数百人が書いているんじゃないかと思います。」

小林教授によると、「エビチリ」落書きはワードの珍しさもあってSNSで拡散。

それが今、名古屋や、沖縄県の石垣島にまで広がっているという。

落書きは犯罪行為で、器物損壊罪等にあたり、3年以下の懲役または30万円以下の罰金に課せられることもある。

しかし、下北沢一番街商店街では月に4~5回の落書きの被害に遭うことも。

下北沢商店連合会 大木弘人会長は、「落書きに対応できる人間もいない。いなくなってきたわけよ。人手不足で商店街も。
もうやめてください。とにかくやめてください。汚れますので。自分の家でやってください。」

落書き情報は随時、共有し合って対応しているという。

落書きは、いったいいつ、誰が、何のために書いているのか?ココ調は未明から下北沢で取材した。

約3時間歩き回り、辺りは暗く人通りがなくなった、午前4時すぎ。

1人の男がキョロキョロとあたりを伺いながら、駅前の商店街の案内マップに何かを落書きしている。

スタッフが、落書きした男に声をかけると、

スタッフ:取材をしているんですけど。めざましテレビです。
落書きした男:取材をするんですか? あんまり、やめた方がいいじゃないですか。
スタッフ:落書きされていましたよね?
落書きした男:いや、あんま言えないんで。言わないっす、それは。

男が書いたとみられるのは、「C」に似たマークと直線を組み合わせたような落書き。

黒のペンを手に持っていた。

スタッフ:犯罪っていうのは…?
落書きした男:分かっている

スタッフ:でも書いてしまう?
落書きした男:自分は書きたい場所に書いているだけ。人の家だろうが、公共だろうが、国のなんちゃらだろうが。みんなそういうの思い思いに書いたりするのがアートなんで。それで成り立っている世界なんで。

反省の色は全く見えず、あまりにも身勝手すぎる言い分。

落書きされた案内マップを管理している商店街の会長に伝えると、「他人のものを傷つけるのと一緒ですからね。迷惑条例違反でもあるし、落書きは自分のところでやれと。自分のキャンパスで書けということですね」と憤りを明かした。

参照元:Yahoo!ニュース